40カラット(9/23・東京芸術劇場プレイハウス)感想

12:30開場/13:00開演

やぶたい見てきました。
プレイハウスは今回初めて入ったのですが、味のあるレンガ壁がなんともシャレオツな空間でした。今回の舞台の雰囲気とも合っている感じがして、居心地よかったです。後ろの席も高さがあってとても見やすかった〜。
カーテンコールでは、キャストの皆さんが手をつないで礼の準備をしているときに緞帳がもう降りてきちゃって会場全体が「あ、あれ!?」みたいになったまま一度幕閉じしちゃっておもしろかった…笑(そのあとまたすぐ上げてくれた)

以下、内容のネタバレ含む感想です。


薮すごくかわいかった!そして出てくるたびに「足NAGEEE!!」って新鮮に驚いてた。ウィル、はじめはかなり強引だしリザの拒みもきかないし頑固だし、若さゆえの突っ走りが先にあるような感じに見えていたんですが、「愛してる」のワードが出てからシーンが進むごとにどんどん優しさとか包容力とかちょっとした弱さが表れるようになってきてこれはずるい!と思いました。ときめかざるを得ない。年下年下って強調されてたけど決して男の子じゃなかった…ちゃんと男だった…。リザと2人きりのシーンは甘くなればなるほどまた切なかったです。
あと衣装がみんなカラフルでかわいくて、場面ごとにくるくる変わっていくのが楽しかったです。リザの衣装はモノトーン系から色がだんだん増えていったような印象なんですけど、ウィルの存在が彼女の中で大きくなっていることの表れなのかな〜と思ったり。出会う前と、別れを決意したときの衣装が真っ白というのも。(最後のはウエディング的な意味もあるかもですが)ウィルの肘当て付きセーターも坊っちゃんかわいかった。
後半の、リザが若くてきれいな女の子たちに嫉妬して喧嘩になるシーンはどこかで来るんじゃないかなと思っていたので、ああ、やっぱり…と辛くなってしまいました。「増えていくシワの数を気にしながら、鏡ばかりを見るような女にはなりたくなかったのに」と嘆きうずくまる姿は哀しくて、いとおしかった。今思い出しても、ウィルは決して見た目だけを見て「美しい」と称えているのではないんだよおおと駆け寄って言ってあげたくなってしまう。自分では気づかない魅力って、いざ客観的に見ようとしてもなかなか芯に辿りつけなかったりしますよね。山田は髪切って顔出すようになって本当によかったよね(話飛びすぎ)
他にもさりげなくきれいにウィルを避けるおばあちゃんにそりゃないっすよ…と悲しみに暮れたり、でもそこで所在なさげにしてるウィルがかわいかったり、ヘンリーにほろりとしたり、ミッシェルさんいちいちかっけーと震えたり、40カラットの意味がわかってじんとしたり、いろんな気持ちを揺さぶられた数時間でした。見に行くことができて本当によかったです。
明日の千秋楽、何事もなくたくさんの拍手で幕が閉じられますよう!